海上コンテナの歴史と種類。

海上コンテナの発明

海上輸送は古来から低コスト大量輸送の手段として活躍してきましたが、 第二次大戦後の世界的な経済の発展と共に、 海上貨物取扱量も増え続け、積み下ろしに伴う タイムロスやコストが課題となっていました。

1950年代に米国の陸運業者マルコム・マクリーン(Sealand・創業者)は トラックを直接船倉へ積込むタイプの輸送船を考案します。 さらに船倉にたくさんの貨物を積込めるよう、 トラックから荷台を切り離せるよう改良し、 荷台の容器構造を規格化した「コンテナ」を発明し、 クレーンを搭載したコンテナ専用船を就航させる事で それまでの海上輸送システムを根底からくつがえしました。

海上コンテナ輸送はそれまで鉄道輸送、陸上トラック輸送、 海上輸送に大きなウエイトを占めていた、 積み替えコストやリードタイムを大幅に削減する事を可能にした為、 世界中で急速に普及し、輸送船の大型化による輸送コストのさらなる削減で 現在では世界の海上輸送の大半を海上コンテナ輸送が占めるようになりました。

また国内においても道路交通法の改正やCO2削減対策として鉄道輸送への 「モーダルシフト」を行政が政策面で後押ししている事から、 陸上輸送の手段としても普及が期待されています。

モーダルシフト
幹線貨物輸送をトラック輸送から環境負荷の小さい 鉄道・海上輸送に転換する事を目指す取り組み。

海上コンテナの種類

ドライコンテナ
スチール材で製造された一般用途用コンテナです。大成工業でメンテナンス販売している中古コンテナはこのタイプが中心になります。複数の規格化されたサイズがあり全長10FT,12FT,20FT,40FT,45FTが主に利用されています。10FT,12FTは国内輸送を中心に、20FT以上は海外輸送で活躍しています。ドアの周囲にガスケットを利用しているため、気密性が高く、海上輸送中の貨物を海水から守ります。通常5段積程度で運用する為、単純計算で120t以上の加重を4本のコーナーポストで支える事が可能です。主にパレットやカートン積の貨物の輸送に適しています。また最近はフレキシブルコンテナを利用して、石灰のような粉末状の貨物の輸送にも利用されています。また頑強なドアには金属製の一意な番号が刻印された封印を必ず行い盗難や密輸入を防止します。ドライコンテナの寸法や形状に関しては仕様のページに掲載していますので併せて御覧ください。
ドライコンテナ ドライコンテナ
(冷凍)リーファーコンテナ
冷凍ユニットを備えたアルミ合金製のコンテナです。内部壁に断熱材を利用しているため、安定した温度管理が可能です。生鮮食料品の輸送を中心に利用されています。本体には発電機が内蔵されていない為、輸送時には電源供給の必要があります。使い捨ての温度記録装置を用いて封印から開梱迄の庫内温度が守られている事をダブルチェックします。中古のリーファーコンテナを倉庫等に転用する場合はアルミで加工されている事や、内部に可燃性の材料を用いている為、溶接を伴う改造には適していない事を考慮に入れる必要があります。大成工業でもお取り寄せは可能ですが、冷凍ユニットは連続無停止運用を求められる事から 中古販売という性格上、中古冷凍ユニットに関しての性能や動作に関しては保証対象外となります。基本的に「冷凍ユニット無本体のみ」の形での取扱となります。
リーファーコンテナ リーファーコンテナ
ベンチレーテッドコンテナ
通風を必要とする貨物の輸送に適しています。通風性を確保しつつ海水などの浸入を防ぎます。含水貨物や悪臭を伴う貨物に利用します。コンテナ船のデッキ内に収容可能な場合や浸水OKな貨物であれば、安価なドライコンテナを改造して利用する場合もあります。下記写真はサイドパネル上部(トップレール)に通気口を設けたコンテナの例です。このコンテナの場合はパネル下部にも同じような通気口が設けられており、コンテナの底部から天井へ空気が循環する構造になっています。通常のドライコンテナでは小さな通気口がサイドパネル上部に2箇所程設けられていますが、防虫対策上などの理由からテープ等で密閉処置をおこない、運用されるケースが多いようです。
ベンチレーテッドコンテナ ベンチレーテッドコンテナ
タンクコンテナ
液体の貨物輸送に利用します。劇薬の輸送にもっぱら利用される為、外周部及び、タンク本体は頑丈に製作されています。
タンクコンテナ タンクコンテナ
インシュレーテッドコンテナ
壁面を断熱加工したコンテナです。外気の熱を遮断することで、庫内温度を一定に保ち、温度変化を極端に嫌うマザーマシン等の精密工作機械の輸送に利用されます。
オープントップコンテナ
ドライコンテナの天井部分をビニールシートに置き換え、天井を取り外せるように加工されたコンテナです。ドライコンテナの正面ドアからは収納できない長尺物や重量物の輸送に適しています。ドライコンテナに比べて気密性に欠ける為、必要に応じ、貨物に対し防水養生が必要です。
フラットラックコンテナ
屋根やサイドパネルの無いコンテナです。ドライコンテナやオープントップコンテナで積載できないコンテナより大きなサイズの貨物や、重量物の輸送に利用します。またコンテナ船デッキに集中応力のかかる貨物を積み込む場合に複数のフラットラックコンテナを並べて加重を分散させる目的で使用されます。貨物が潮風や海水に直接触れる為、貨物に対して、防水養生や梱包についての検討が必要です。また、新しい利用例として、12FT鉄道コンテナを40FTフラットラックコンテナに3本積込む事で国際一貫輸送に利用する事もあります。小ロットの貨物を輸送する際に20フィートのコンテナをリースした場合、ロットあたりの輸送単価が増大していまいます。一方、複数の荷主の貨物を混載輸送した場合は、海上輸送コストは低減しますが、積み下ろしに伴う保管コストが増大する事や、港から目的地迄の陸上輸送コスト増、輸送リードタイムの拡大等の問題があります。小ロットの貨物を低コストで高速輸送する手段として注目されています。
フラットラック フラットラック
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